MARIAがユーロテック社のミランをベースに改造を重ねて作り上げた機体。装甲の加工、フレームの改造などは「AMC」の修理セクション(通称C-Works)が行っているが、内部の改造、細部調整にはMARIAの手がかなり入っており、ほとんどオリジナルのLVFとなっている。
 改造は徹底した軽量化と出力のアップを中心に図られており、装甲は最小限に、腕以外の駆動系はA-MAX製VFののものに替えられている。駆動系の変更と共にパワーユニットもLVFのものからVFのものへと変更し、出力は50%以上向上している。足の駆動系はオリジナルのフレームに納まりきらなかったため、フレームを延長して対処し、そのため全高はバイパー並みになっている。
 LVFは元々窮屈な設計がほとんどだが、MARIAのミランはそれが特に顕著で、内部には空きスペースがほとんど見られず、コクピットは人型にくりぬいてあるような感じになっている。MARIAは冗談で「乗るんじゃなくて着るんだ」と言っているが、あながち冗談でもないようだ。