AVT(Advanced Variable Technology)社とGM(General Motors)社の合併プロジェクトから生まれたLVFのベストセラー機。VFで初めてホバリングユニットを実用化し、高い機動性と運動性は、攻撃縁と歩行兵器の融合を思わせるものがある。兵器の新しい方向性を示した傑作機と言われている。
 しかしながら、ホバリングユニットの搭載のためにあまりにも切りつめた設計をおこない、その結果コクピット内は身動きできないほど狭くなり、乗るというよりは潜り込むといった方がしっくりくる。4個のウェポンステーション以外に火器を装備可能な場所もなく、長時間の作戦に向かないなど、小型・計量故の限界も見せている。
 もっとも、ホバリングによる新しい戦闘は、兵器の未来を示すもので、後に続いたユーロテック社のミランも大きな成功を収めており、某兵器メーカーではLVFならぬVFにホバリングユニットを追加して、新機種の開発を始めたという情報も流れている。
 なお、THIEFの機体はほとんど改造が行われておらず、ノーマルバージョンとほぼ同程度の性能となっている。